防衛装備庁 技術戦略部技術振興官コメント 手島 哲郎氏
防衛装備庁は、エン・ジャパンの協力も得て、革新型ブレークスルー研究の企画や進捗管理を行なっていただく「プログラムマネージャ(PM)」の募集を行ないました。反響も大きく、結果として我々の期待を上回る多くの方に御応募いただき、学界、産業界等の各界で顕著な活躍をされておられる多様な方々にPMとして来ていただくことになりました。
PMの方々には、令和6年10月に新設された防衛イノベーション科学技術研究所において、早速、研究の企画に着手いただいていますが、先端技術を目利きし、育て、将来の防衛省・自衛隊や社会を大きく変えうる新たな機能・技術の創出に向けて、多様な方々の様々な知見や、クリエイティブな発想を最大限に生かしていただき、挑戦的な目標にリスクを取って果敢にチャレンジし、従来の常識を覆すブレークスルーを実現していただきたいと思います。
入庁者コメント
■ プログラムマネージャ (前職:出版社にて、記者、副編集長、編集長、編集委員として先端技術に係る報道等に従事)
募集案内の「社会課題を解決し得る新たな機能・技術の創出」に目がとまり、36年にわたって先端技術を追いかけてきた専門記者としての目利きや人脈がお役に立てるのではないかと考え、応募いたしました。
現在はプログラムマネージャとして、防衛省・自衛隊が将来直面するであろう課題の解決に向けた、従来の延長線上にない発想で研究活動に取り組んでいます。私は研究開発の経験がなく、博士号も持っておりませんので、全くのゼロからのスタートとなりました。
先行きに不安を覚えることも少なくありませんが、それを上回るやりがいを感じています。経験豊富な他のPMと懇談する機会も多く、いただいた気づきやアイデアが大いに励みになっています。
■ プログラムマネージャ (前職:大学・研究機関においてライフサイエンス系の研究に従事)
今回、この防衛イノベーション科学技術研究所の創設にあたり、その指針を「挑戦的な目標を設定し、失敗を恐れず、従来の常識を覆すブレークスルーを起こす」と掲げてプログラムマネージャを募集していました。
そこで、研究者として心に温めていた「こんなことができたらいいな」「これができたら面白いだろうな」といった、まるでアニメや映画のような空想を本当に実現できるかもしれない、と興奮し、応募を決意しました。
新しいことにチャレンジすることは常に困難が伴いますが、だからこそ仲間と協力し合い、得意分野を生かして意見交換し、強固な関係を築いています。日本の科学技術の発展にも貢献できると、みな意気込んでいます。