経歴
武蔵野美術大学基礎デザイン学科卒。民間企業で“会社員”というペルソナ(仮面)のもと商品企画・ブランド戦略室・新規プロジェクト・コミュニケーションデザイン等に携わる傍ら、覆面・マスクアーティストとしても活動。一枚の紙を折り上げた立体作品『TRINGO』(Origami Mask/2013~)や能楽とのコラボなど多岐に渡る。独立後、ダンスカンパニーDAZZLE「Venus of TOKYO」で使用する仮面を令和のテクノロジーを駆使し『Neomote』として制作、またサントリー美術館主催のパフォーマンスイベント「飛天」ではビジュアルディレクション・デザイン、ワークショップ講師を担当。覆面・マスクの概念や現象をデザイン活動にも反映させ、人やモノの関係性を思考している。
コメント
折り紙で他のパーツとつなげたい時、「のりしろ」をつくります。この度の私の役割は市政と市民の方々と一緒に「のりしろ」をつくることではないかと考えています。普段の生活の中でついつい自分一人だけでやってしまいがちなことも、少し行き詰まった時に誰かに相談してみると案外簡単に解決の糸口が見えたりします。自己完結させずに他の人が関わることが可能な余白部分「のりしろ」をつくってみる。それは個人に限らず大きな組織や共同体でも必要な余白だと思います。「のびしろ」にもなりうる「のりしろ」は段階的に構築することでグラデーションのように広がり、ゆるやかにつながり合う形が生まれます。
民間企業・デザイン・アート・伝統芸能など様々な分野の方々と関わってきた経験・スキルを活かし、広義のデザイン視点を持って豊田市の地域共生社会に向けた「のりしろ」を提案したいと思います。