茨城県、公立10校で校長公募。
着任先は8校の中高一貫校と、
初の「IT」「科学」専門高校。

欧米に目指すべき答えがあった明治維新以降の日本にとって、「答えに早くたどり着く力」を養う教育が重要でした。しかし、明治から150年以上が経ち、21世紀に入ってからは「答えのない時代」とよく言われるように。最近ではDXや新たな生活様式など社会の急速な変化に伴い、求められる人財も大きく変わってきています。それでも、学校教育は大きく進化していません。

これからを生き抜く人財を育成するには、「自ら課題を考え、答えを探求できる力」を育める教育が必要です。まさに、学校教育そのものの改革が不可欠。それだけに、いち教育者が声をあげても変えられません。教育委員会、校長、教職員が同じ想いで団結でき、ようやく変わりはじめます。その大きな一歩を踏み出したのが茨城県です。

学校教育の改革に向け、茨城県は全国に先駆けて中高一貫校化を進めています。中高生は自分の興味から探求心を持ちやすい時期。中高一貫校であれば、高校受験で時間を取られない6年間の教育でじっくり探求心を育めるためです。そこで、2020年度から10校を開校。今では公立の中高一貫校の数が全国1位になりました。

さらに2023年度には公立で全国初のIT科専門高校「IT未来高等学校」、県内初の科学技術科専門高校「つくばサイエンス高等学校」も開校予定。研究学園都市「つくば市」の特性も活かし、大学や研究機関などと連携した教育を行なう専門高校です。デジタル社会を支えるIT人財や、AI・IoT・ビッグデータ・ロボット・バイオテクノロジー・都市デザインなど最先端科学技術分野の技術者・研究者を育成しようとしています。

新しい教育の形を実現するには、従来とは違う、様々なバックグラウンドを持った教育者も必要です。そこで今回、8校の中高一貫校と「IT未来高等学校」「つくばサイエンス高等学校」の計10校で校長を公募することになりました。教員免許は不要。民間出身者をはじめ、幅広く募集を行なうことで、前例にとらわれない学校運営を行なえる方を募ります。

教育委員会が校長を公募するのは今回が4期目。1期目の公募では2名を採用できたものの、2期目では採用に至りませんでした。そこで2021年度にはエン・ジャパンとタッグを組み、3期目の公募を実施。結果、インド出身で銀行員や都議会議員を経験されてきた方、広告代理店からの在籍出向を決めたクリエーティブ・ディレクターなど、多彩な経歴を持つ3名の採用に成功しました。4期目となる今回は募集を10校に拡大し、専門高校を含むより多くの学校に、多様性のある校長を迎える狙いです。

エン・ジャパンは「エン転職」「AMBI」「ミドルの転職」「engage」といった各種求人サービスを通じて公募をサポート。採用だけでなく、「入職後の活躍」まで見据えて支援します。学校教育に対して熱い想いを持つ方からのご応募をお待ちしています。