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富山県氷見市、北陸初の副市長公募へ。現「副市長」からのバトン

富山県氷見市、北陸初の副市長公募へ。
現「副市長」からのバトン

富山県氷見市が、北陸初となる「副市長」の一般公募へと踏み出す。

今回の公募プロジェクトでさらにユニークなのが、林市長が掲げた「副市長公募を行なう」という方針のもと、現職の副市長である小野裕一朗さんが現場で陣頭指揮をとっている点。自ら後任を募集し、そのバトンを渡す。エン・ジャパン全面支援のもとで行なう公募プロジェクトの始動にあたり、林正之市長と、小野裕一朗副市長にお話を伺った。


任期満了となる小野 裕一朗副市長(写真左)、林正之市長(写真右)


氷見らしい「住みたい・働きたい・育てたい」まちづくりを
富山県氷見市。

富山湾西岸、能登半島の付け根に位置し、森林比率は6割。美しい富山湾越しにそびえる3000m級の立山連峰は市のシンボル。ひみ寒ぶり、氷見うどんなどおいしい「食」でも知られる自然豊かな地域だ。

2017年には林正之市長が就任、2018年に小野裕一朗副市長が就任。

子育て世代に対する充実した支援、ひみ寒ぶり、氷見牛など豊かな食資源を生かした地域ブランドの向上や、インバウンド促進をはじめとする観光戦略など、さまざまな施策を推進してきた。林市長が掲げるのは「住みたいまち」「働きたいまち」「育てたいまち」のスローガンだ。

たとえば、地域商品券を支給する「出生祝い制度」や、子どもを保育所に預けない場合でも月額2万円を「家庭で子育て応援金」として支給するなどの取り組みを行なっており、実際、第2子出生率はこの3年で増加に転じた。

面白いところでいえば、「横浜・川崎市の中学生が氷見市の市民や中学生と交流する体験ツアー」や、氷見初の市民参加型演奏会「ひみ第九~はじめの一歩コンサート2019~」開催も、林市長、小野副市長による試み。市民や他自治体と連携しながら、富山県内でみても先進的な取り組みを行なってきた。




とくにチカラを入れてきたのが、市内にはない知見を持つ、外部人材の力を取り入れること。

この取り組みについて、小野副市長が語ってくれた。

「たとえば観光は氷見の主要な産業の一つですが、地元からの視点だけでは限界がある分野です。そこでインバウンドに力を入れていくため、市役所に台湾出身の観光コーディネーターを招きました。市長自らが企業等に売り込む“トップセールス”の支援など、様々な場面で力を発揮してもらっています」

「また、観光スタイルは短期の団体旅行から滞在型旅行にシフトしていると言われていますが、こういった変化に対応するノウハウも従来の氷見にはありませんでした。そこで、古民家を活用したホテルや、氷見ならではの体験ができるメニューづくりについて、全国各地でノウハウを持っている株式会社NOTEと連携を始めています。氷見にも多く存在している古民家を観光資源として活用できるよう、取り組みを進めているところです」


──こうした動きがスムーズに進められるのは、市内での地盤固めもしっかりと行なってきたからこそ。「行政に現場の声を届けるための仕組みづくり」も、副市長が大切にしてきたことのひとつだ。

地方創生の戦略づくりや広報戦略、新しい文化ホールの設計の方針など、様々な市の会議に「当事者」としてたくさんの市民に参加してもらった。従来は市の会議にあまり参加機会のなかった子育て世代の女性や若者、さらには高校生や中学生まで、巻き込んできた市民の層は幅広い。

小野副市長はこうした取り組みを進めながら、現場にも足を運び、多くの市民と顔見知りとなっていった。こうしたネットワークづくりが功を奏し、新しい取り組みや、外部人材の受け入れなどにも快く協力してもらえる関係ができているという。

「人口5万人以下の小さい街ですから、街や漁港に行くと必ず知り合いがいるまでになりました。もうすぐ任期を終えてしまうのですが、“小野くんが来てくれてよかった”と声をかけられることも多く、本当にうれしいですね」


林市長と共に新たな施策に次々と挑戦した小野副市長


現副市長から「後任」へのバトン
もともと総務省の出身だった小野副市長。2020年3月、氷見市への出向を終える。その後任を自ら主導し、募集するのが今回のプロジェクトだ。エン・ジャパンとタッグを組み『エン転職』『ミドルの転職』『engage』などを活用して幅広いバックグラウンドの人材を公募する。

「ぜひ、地元の人では気づけないような点に着目し、活かしていける方をお迎えしたいですね。過去のキャリアを通して築いた人脈やスキルも活かしながら、氷見に新しい風を吹き込んでほしい。“デスクに座ったまま、ハンコをひたすら押す”タイプはあまり向きません。どんどん街に出て、いろいろな人の声を聞き、市民、そして企業、自治体をプロジェクトに巻き込んでいっていただきたいです」

そして林市長はビジョンと共に、求める人材についてこう語ってくれた。

「2020年度より、地方創生の第2期総合戦略の実行が始まります。氷見市が掲げるのは“地方創生において全国のモデルとなるまちづくり”の実現です。市民のために奉仕するパブリックマインドと熱意を持つ方と共に、新しい時代の氷見を作り上げていきたいです」

小野副市長の志を引き継ぎ、林市長、市民、自治体、企業と協働。プロジェクトを未来へとつなげていく。いかに氷見市のさらなる魅力を引き出し、「新しい風」を吹かせるか。新任となる副市長の活躍に期待が寄せられる。




富山県氷見市
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氷見市 副市長
本プロジェクトに関するお問い合わせ・取材依頼先
エン・ジャパン株式会社
ソーシャルインパクト採用プロジェクト事務局
TEL:03-3342-6590
E-mail:social_impact@en-japan.com
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