●出産後に復職したい!女性の職場復帰を支援する「ありのママ」採用とは

出産後に復職したい!女性の職場復帰を支援する「ありのママ」採用とは

「ありのママ採用」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか。出産後に仕事を辞める女性が半数以上の中で、子育てを卒業した母親を積極的に採用したいニーズが高まっています。
数年前までは、育児期間は「仕事のブランク」とマイナスに捉えがちでした。しかし、現代では多くの企業で、ママがもつ育児や家事のスキルを「企業のサービス向上につながるもの」とポジティブに捉えています。
今回は、女性の職場復帰を支援する「ありのママ」採用についてご紹介します。

●「ありのママ採用」とは

「ありのママ採用」とは

「ありのママ採用」とは、子育てが一段落してこれから職場復帰しようとするミドル層のママ(35歳~55歳)の「ありのままのチカラ」を戦力的に活用しようとする採用です。株式会社リクルートホールディングスが、2014年のトレンドキーワードとして発表したことにより話題になりました。


これまでサービス業や接客のアルバイトには、10代~20代の若者が中心に採用されてきました。しかし、景気の上向きにより業態の求人ニーズが高まる反面、少子化で若いフリーターが減少傾向にあります。そこで企業は「ありのママ」世代のママに着目しはじめました。アルバイトやパートで働く女性は、男性に比べて仕事満足度が高い調査結果もあり、前向きに働くママの活躍の場はますます広がっていくでしょう。

●【ありのママが持つチカラ1】「熟」のチカラ

【ありのママが持つチカラ1】「熟」のチカラ

「熟」のチカラは子育てや家事の経験によって培われるスキルで、大きく3つに分けられます。


1つ目は「テキパキ力」です。子育てをしているママは、育児、洗濯、掃除、料理などのさまざまな家事のマルチタスクを処理しています。家事や育児に休日はなく、毎日の献立に合わせて料理の手順を変えたり、天候を見て家事のスケジュールを調整したりと、状況に合わせて最短でタスクを終わらせるスキルを備えています。


2つ目は「マネジメント力」です。子育て経験を生かして、一緒に働くスタッフを上手に励まし、注意することができます。日ごろ子どもと接する中で培われた包容力は、組織の中でも十分に発揮されることでしょう。


3つ目は「おもてなし力」です。小さな子どもは自分の考えを言葉では伝えられません。したがって、ママは子どもの何気ない仕草や行動から、子どもの気持ちを「類推」しています。類推のスキルは特に接客の場面で発揮され、お客さまの表情や雰囲気を察して、一歩先のサービスを提供することが可能です。

●【ありのママが持つチカラ2】「若」のチカラ

【ありのママが持つチカラ2】「若」のチカラ

「若」のチカラとは、「ありのママ」世代の若々しいコミュニケーション能力を指します。


「ありのママ」世代は子どもと友達感覚で会話を楽しみ、遊びに出かける方も多いため、流行に詳しく、同じ職場の若者とフランクに接することができます。職場内で「若者アルバイト」と「主婦パート」の壁を作ることなく、店長とスタッフ間の良い潤滑油になるかもしれません。


また、「ありのママ」世代のもう1つの特徴として、1986年の男女雇用均等法施行以降に社会に出ているため、就業経験がある方が多く、即戦力になれることが挙げられます。社会人としての節度やマナーを身に付けているため、ゼロから教育を行う必要がありません。

おわりに

「ありのママ」世代の女性は、家事や子育てを経験しているうちに、自然とマルチタスクを効率良くこなすスキルや、ママならではのホスピタリティを磨いています。
あらゆる業種で、実際に「ありのママ」世代の女性を採用して成功する企業も増えつつあります。たとえば、ファミリーのお客さまを接客する際の細やかな気配りや、主婦目線で商品の陳列方法を変更して売り上げアップに貢献したなどです。これからの時代の頼れる戦力として、「ありのママ」採用を検討してみてはいかがでしょうか。