第二新卒の転職
第二新卒とは、学校卒業後に就職して、1~3年程度の勤務期間を経て転職を検討する人のことを指します。ビジネスパーソンとしては、任された仕事を自分の力で一通りできるようになり、後輩の指導・育成といった業務も増え、成長を実感できるこの期間。順風満帆、と思ったらそうでもなく、「転職」の二文字が頭をよぎる期間とも言われています。もし今、あなたがそのような状況であれば、実際に転職に踏み切った先輩達の転職理由は参考になるかもしれません。また、第二新卒で転職活動をする際に気をつけたいこともご紹介します。
※第二新卒の言葉の意味、メリット・デメリットをもっと知りたい方は、下記も参考にしてください。
第二新卒・既卒って何?|言葉の意味とメリット・デメリット
第二新卒が転職を考えた理由
第二新卒の方が転職を考えた理由は、どんなものだと思いますか?実際に退職した人の退職理由の中に答えがありそうです。以下は、エン・ジャパンが「入社後短期間(半年程度)で退職した人材の退職理由」に関するアンケート結果。上位5つを挙げてみます。
1位 聞いていた仕事内容と違う 66%
2位 会社の雰囲気が合わない 34%
3位 上司と合わない 19%
4位 残業が多い(労働時間が長い) 16%
5位 仕事が物足りない 12%
※入社後短期間(半年程度)で退職した人材の退職理由 エン・ジャパン調べ/2007年 調査対象:人材紹介会社100社
1位の「聞いていた仕事内容と違う」は、なんと66%。半数以上の方が、入社時や配属時に聞いていた話と、実際の業務の違いを選んでいます。2位「会社の雰囲気が合わない」、3位「上司と合わない」は、社内での対人コミュニケーション面の不満。4位の「残業の多さ」は仕事の量に伴う時間の問題。5位の「仕事が物足りない」は仕事の質。もっと早く成長したいという気持ちの表れでしょうか。もし今あなたが転職を考えているとしたら、このアンケート結果を見て、自分も同じ不満がある、自分だけではなかった、と安心したかもしれませんね。とはいえ「不満があるから会社を辞めたいです」という理由だけでは、転職活動は上手くいきません。第二新卒の転職活動で気をつけたいポイントは、以下をご覧ください。
第二新卒が、転職活動で気をつけたいポイント。
「聞いていた内容と違う仕事よりも、本来やりたかった仕事がしたい」
「雰囲気が合わない会社より、新卒で落ちた会社に行きたい」
もしかしたら、そんな気持ちかもしれません。しかし第二新卒は、名称に新卒という言葉があっても、社会人経験があるものとして扱われます。そのため新卒と違い、入社後に早く戦力となることが求められるのです。転職したい企業が有名だから、仕事が楽しそうだから、という理由だけでは内定を得ることは難しいでしょう。また、もしも内定を得て入社できたとしても、憧れだけでは現実の仕事の厳しさに触れた時、また転職を検討してしまう可能性があります。
「転職したい会社で、自分は活躍できそうか」
そのイメージができるかできないかが成功の鍵。転職したい会社と仕事内容、そして転職後に、自分に求められる成果についてしっかりと理解することが何より大事です。わからなければ、面接で必ず確認しましょう。
第二新卒の転職は、若手社会人にとって今後の人生を左右する大きな転換点。入社3年程度では、社内で面白い仕事を任されておらず、他社が良く見えている可能性もあります。社内に留まり、不満を解消して、活躍することも重要な選択です。それでも、転職を検討するならば、上記のポイントを参考にして、新たな活躍できる場所を見つけてくださいね!
(2015年9月2日18時 一部変更)